ぶろぐはぶろぐ。

夏の魔物@青森で天才バンドを見て高校時代を思い出した話

私が卒業した高校は、卒業論文というものがあり、卒業にあたって
論文を書く(ってもほんとペッラペラの内容うっすうっすのもの)ということをしなければいけなかった。

その時、私の同級生が「人はなぜ儚いものがすきなのか」というテーマを書きたいといっていたことを、
今でもとても覚えている。
確か、儚いものってなんだろうってその子と話しになっていて、腐っている私たちは、
新撰組とか、当時好きだったカップリングとか、バンドとか、あれでもないこれでもないって話して
ゲラゲラと笑ってた記憶がある。
その話をしていた教室はすごく陽が当たる教室で、(私たちの学校は授業毎教室が移動する感じだった)
ぽかぽかした空間の中、その子とケラケラとテーマについて話してたなぁ。

今27歳になって思えば、当時のあの空間もとっても儚くて、
もう二度と戻ってこないし、多分どんどん忘れていく。


その友達も、卒業してから一度「海外に(パティシエの)修業しにいく」という話をしたっきり、会ってない。





先日、台風が二つ衝突して、爆発するんじゃないかという天候の中、
青森県で開催される「夏の魔物」というフェスに行きました。
人生で二度目の東北。

曇っていて、足元も昨日までの大雨の影響でドロドロ。
夕方くらいから、なんだかそよそよと風がふいてきて心地いい空気の中
天才バンドを見ました。


天才バンドは、以前に自分がMVの制作を少し手伝わせていただいたこともあって、
(※本当に最高のPVで、最高の監督さんとカメラマンさんが撮ったものなので見て欲しい)思い入れが強かったし、
何よりもその日みた天才バンドは、天才の域を超えてもはや神だった。神。
青森で聞く「天王寺ガール」はなんだか不思議な気持ちになって、
青森にいるのに天王寺の駅だったり、関西で働いてた頃だったり、関西のあの独特の空気を思い出して、なんだか悲しくなってしくしく泣いた。ほんと周りの人からしたらドン引きするんじゃないかと思うくらい涙が出てきて止まらなかった。

キングブラザーズのTシャツ着てギターをかき鳴らす奇妙さんもロックで最高だったけど、いつだってサンデーさんのピアノはなんだか鋭利なナイフで心をズタボロにされているくらい(いい意味で)刺さるものがあって、胸が痛くなった。


野暮な感想しか書けないけど、本当にあの空間はもう二度とないんだなって思えるくらいに最高だったんですよ!
心地よい風が吹く中、奇妙さんが言ってた通り「何もない」この場所で裸で音楽を聴いてる気持ちになった。

自分がいちばん好きな「LOVESTORY」を聴いている時に思い出したんですよね、
高校時代の「儚いものがなんで好きなんだろう」っていう話。



あの頃明確な答えは分からなかったけど、
私にとって「今の私」が存在することは
高校時代のあの友達とゲラゲラ笑っていた時間や、
あの教室でぽかぽかの日光に当たりながら授業中寝たことや、
あの教室のカーテンで泣きながら好きな子のことを考えたこととかなんですよね。

そして、「明日の私」が存在することは、多分あの日夏の魔物で天才バンドを見て泣いたことだったり、サンデーさんのピアノをきいて心がグサってなったことだったり、ソウルフラワーも最高だったし、ベルハーも最高だった、あの夏の魔物で見た景色・感じたことのおかげなんですよね。

うまく言えないけど、「儚い」経験が次の私を作り出してくれてるんだろうなぁ、
だから儚さが好きだし、これからもたくさんの「儚い」を経験をしていきたいです。



という意味のわからない夏の魔物の感想でした!天才バンドの次のアルバムが楽しみで仕方ない!

《天才バンド@夏の魔物2015セットリスト》
※曲順や内容正直合ってる自信ありましぇん

・DANCE MUSIC FOR ME!!
天王寺ガール
・※セッションあーんどサンデーさんはベースだった
・LOVESTORY
・平和 to the people!!!
・レッドホットチリ島