ぶろぐはぶろぐ。

拝啓 小山田 壮平 様

最近自転車に乗りながらandymoriばかり聞いています。
アニソンも同じくらい聞いてますが、その何倍も聞いています。なんでだろう。

私が初めてandymoriをみたのはいつだろうと今考えてみると、
多分2010年の京都音楽博覧会じゃないかなと思います。
岸田さん・佐藤さん・森さん・達身さんで「ワールズエンド・スーパーノヴァ」「ロックンロール」を
弾いてくれた年。胸がすごくドキドキしてしばらく放心状態で目の前で演奏するくるりを見ていました。

その衝撃が残るまま、andymoriが出てきて、
東京では流行っていたのかもしれないけど、
当時21歳になりたての私は音楽(ロック)の流行にもものすごく疎かったし、
なんとなく前日に「すごい速さ」のPVを見ていった記憶だけあります。

曖昧な記憶なんだけど、確かandymoriをしっかりと聞こうって気持ちがなくて、
ビールでも買いにいこうかな(もしくはビール買いにいってた?)と後ろの方にいたけど、
ベンガルトラとウィスキー」のドラム音を聞いた瞬間、なんだかいてもたってもいられなくて
彼氏と一緒に手をつないで前に飛び出した記憶があります。

「everything is my guitar」の「よーい・・・・スタート!!」のかけ声のような
ドキドキから突然はじまる強烈な疾走感に、私は本当に興奮して、
当時の私は音楽聞いて「のる」ということがすごく下手だったけど、
(※大好きなミドリのライブにいっても呆然としてしまっていたのです)
そんな私が何度も何度も何度も何度も何度も何度も飛び跳ねて見ました。
(もしかしたらこれは記憶の妄想で心の中の動きかもしれない)

このライブ、「革命」が出る前のライブ、ドラムの後藤さんが辞めてしまう直前のライブだと後から知ったのだけど、ともかくびっくりする位の青い空の中、京都のあの汽笛が聴こえる梅小路公園で聞く、小山田君の幼い子供のような声が私は、しばらく頭から離れませんでした。
あまりMCの内容は覚えていないけど、ともかく「(くるりという)憧れのバンドの大切なフェスに出れて本当に嬉しい。大好きだ」的な事を言ってて、うんうんと頷いて聞きました。


この音博は本当に生涯忘れられないフェスの一つだし、
印象に残っている中に、二階堂和美さんがくるりの『宿はなし』を歌ってくれた記憶があります。
この時感動して私は息も出来なかったのだけど、ふっと横を見ると柵越しに小山田君がいて
すごく感動してるんだろうなという表情で二階堂さんを見守っていました。
「あ、この人も多分今、私と同じ気持ちなんだろうな」って、
なんだか同じ時を過ごしている感じにぎゅっと胸が締め付けられました。






この後、andymoriを見たのは多分あと2回。(小山田君ソロはもう1回)
1回はカウントダウンジャパン2010-11の12月31日。
アルバム『革命』がでて、(東京というホームでなのか、『革命』を出しての自信なのかはわからないけど、)
なんだか京都音楽博覧会はネコをかぶっていたのかな?と思う程
本来のandymoriってこれなんだろうなと感じさせられた演奏でした。
『Transit in Thailand』の時の振り絞るような声や、『CITY LIGHTS』の時の
皆が狂ったようにピースサインをした時、ちょっとだけ狂気的なモノを感じました。
あの時、スマホの画面を割って少し悲しそうな顔をしていた女の子元気かな。




そうだ。
小山田くんについてワンマンも行ったことがないのに、
こんな親しみがあるのはなんでだろうと考えていたのですが、
802で隔週でやっていたラジオ、『MUSIC FREAKS』だっと今思い出しました。
長澤くんの曲をかけまくったり、彼女の名前を読んだり、
何かとマイペースな人だなと思いながら、楽しみに聞いていました。
※弾き語りを、USTで中継してくれた動画も見つけました。

『シンガー』を初めて聞いたのも、多分この番組で、ラジオを聞きながら
なぜか泣いてしまいました。




andymoriを、最後に見たのもラジオの繋がりです。
それは、私の大好きなラジオ番組、802の土井コマキさんがDJの『ミッドナイトガレージ』の
10th Anniversary コンピレーションリリースパーティーです。
何となく応募したら、まさか当たってしかも整理番号が『1』だったんだなぁ…。

当時、私はテレビ局に常駐で働いていたので、局から抜け出しにくくて、
それでもどうしてもいきたくて、
自分のデスクにわざとらしく「います!!」とアピールするかのようにカバンを置いて、
財布だけもって堀江・FLAKE RECORDSに向かいました。笑
初めて生でお会いする土井ちゃんにも感動したし、本当に小さいお店の中で聞くNOKIES!もandymori
本当に忘れられないなぁ。


この時、久々にandymoriを聞いて
「あ、小山田君は今多分すごく幸せなんだろうなぁ」と感じた記憶があります。
光というアルバムが本当に大切で、だからどうしても発売を延期したいという話。
大切な人がいるという話。
ガレージコンピは晴盤・雨盤と2種類ある中で、「青い空」という曲名なのに
雨盤に入れた所が土井ちゃんらしいという話。
学校の話なんかもしてたなぁ。

岡山くんのカホーンの音だって忘れられないし、
藤原君の自信満々で弾く『ベースマン』だってすごく心に残っている。

でもね、私今でも時々思い出す事があって、それは
あの時演奏してくれた『愛してやまない音楽を』です。

会社を抜け出して来たくせに、なんだか時がすごくゆっくりと流れていて(確か雨だって降ってたなぁ)
すごく心地よくて、私って音楽が本当に好きなんだなぁ、幸せだなって思いました。
ちょっとだけ泣いた。

ライブが終わった後、女の子達が小山田君を取り囲んでいて、
本当にandymoriって人気なんだなぁと改めて感じました。
ブレザーをきた女子高生が小山田君に「andymoriが大好きでギターを始めました」と喋っている姿をみて、
すごいバンドなんだなっと関心。


私は、バンドマンの方に話しかける勇気なんてないタイプなので、
リリースパーティーで感じた多幸感をともかくつらつらと書いて、土井ちゃんのラジオに投稿したなぁ。





最後にandymoriをみた、というか小山田君のソロを見たのは始まりと同じ
京都音楽博覧会」の2012年。
彼氏と前日から喧嘩してしまって、私がもう行かないとダダをこねたりした記憶があります。
しかも、えらそうにキレたくせに私が遅刻して、
遅刻したくせに開場の中から聴こえた小山田君の声に、一人入り口から猛ダッシュした記憶もある。笑
ファンファンのトランペットにのってすごく楽しそうに歌う「ハイウェイ」に、
彼氏に対する苛立ちも忘れて、『来て良かったー!!!!!!!!!』って多分声に出していったなぁ…。笑









今のところ最後にみたのは、あの日なので、もう1年半くらい前になるのかな。
andymoriの楽曲はどれも刺激的で、クラクラして、美しい。
ちょっと寒さがなくなって暖かくなったなぁという日々が続くと、
無性に小山田君の声が聞きたくなって、andymoriばかり聞いています。

私の小山田君の記憶は、恋をして幸せそうに「彼女」や「愛してやまない音楽を」を歌った
あの時のままです。


明日から東京はまた寒い日が続くそうです。
体に無理されずにお元気でいてください。







10年たったら旅にでよう 南の国がいいな
みんなきっと驚くって 絶対ね
Life Is Party 胸の中
そっと燃えるランプについて
友達も知らないよ 分かってないよ

あの日の空は言うさ
あの日の空は言うさ
Life Is Party 明日もずっと続くよって