ぶろぐはぶろぐ。

『コクリコ坂から』見ました。

コクリコ坂から・ティザー

私は、高校生ぐらいになるまで「方角」が苦手だった。
別に自分が方向音痴だっていいたいのでなく、
「北ってどっちだ?北海道がこっちだからこっちが北…?」と考えないと、
方角で言われてもしっくりこなかった。

なんでかなぁ、と考えてみると私は小さな頃から
「山側」「海側」という言葉を使ってたからじゃないかなと思う。

神戸に住む人はだいたいそうだと思うけど、場所の位置とかをさすときに
「山側」「海側」という言葉を使う。
これってすごい便利な言葉だよね、だって誰が見ても山と海わかるし。
どの街にも山や海は存在するけど、
神戸に住む人たちは、あの都会なのに近い六甲山と、
ポートタワーが輝く海がある街並が大好きなんだと思う。
多分これ、絶対ね。いや、本当に。

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コクリコ坂から』をみて思った事は、
「きれいだなぁ」ということ。
それはもちろん、作画がすばらしいってこともあるのですが、
(特に一番きれいだと感じたのは、
 カルチェラタンがホコリできらきら輝くシーン
 紺色の学生服にあたる日差しで、ほこりがきらきら反射して見えてて感動した)

例えば、
街を愛する事であったり、
家族を大切に思う気持ち。
学校であったり、友達であったり、
礼儀であったり…
もっと細かく言えば、
メルが花を水揚げしていたところだったり、
おひつからお米をよそうシーン。
昔の日本に当たり前にあったであろう当たり前の風景が『きれいだなぁ』と感じた。


コクリコ坂から』の舞台は横浜なんだけど、
どうもこういう作品を見ていると神戸を思い出す。
それは、決して同じ山があって海がある街並だから…というわけではなくて、
何気ない日常をすてきに描いた作品を見ていると、
自分のふるさと…
大切な家族がいて、大切な友達、悲しかったり楽しかったりたくさんの思い出がつまった
神戸の街並がどうもかぶるんだなぁ。


あーなんかうまくまとまらなかったけどさ、
なんし言いたいのはコクリコ坂、よかった!

原作が長いのか、所々説明を端折りすぎな部分はあったし、
話がかわる所に随所、黒みを挟んでくるのはなんかちょっとやだったけど、
それでもやっぱり私、魔法少女みたいな話も大好きだけど「当たり前の日常」を描く作品もすごく好き。

それにしてもやっぱりジブリ作品の絵ってすごいね。実写みたいだった。

《以下メモ》
・話が変わるという部分で黒みを挟むのは、見ている側からしたらどうなんだろ?
・絵のより。かっこよかった。画面いっぱい、あんな絵のヨリがでてくるなんてあんまり見た事ないなあ。
・アニメの良いところは、「カメラがあるけど、ない」こと
 もしも実際だったら撮影できないな、このアングル。とか思っても、
 どうすればそういう絵が撮れるかを考えてみる。近づける。
・朝ご飯を作っている風景、美しすぎる。
・音。細かいSEでも実際にそんな音鳴っているなぁって部分までこった方が良い。
 想像できた
・ほおを染めて「照れる」という動作をしめすことがどうも違和感があった。
 アニメだから?頬は赤くなるけど、それ以外にもあるんじゃないかなー。