ぶろぐはぶろぐ。

「桐島、部活やめるってよ」見ました

桐島、部活やめるってよ・ティザー


やっと見ました、「桐島、部活やめるってよ
というか、そもそもなんで神木君の事好きなんだっけとWikipediaを見てたんですが、
あれだ「ムコ殿」(2001/フジテレビ)だ。
12年前という事は、神木君はまだ7歳くらいだったのですね…。
あの頃に鈴木杏樹の子供としてでていた神木君に、中学生で腐っていた私はかわいいと思っていた記憶があります。
風のガーデン」(2008/フジテレビ)では、障害のある子供の役をやってたんだけど、
私は人の演技とかに関してはいまいちわからないけど、「なんか、すげぇぽい…」と思った記憶がある。


私は、映画を見ていると世界に入ってしまうタイプ(客観的に見れない)ので、
だいたい青春ものの映画やドラマは「え、高校生の女子ってそんなんじゃないし」という視点で見てしまう。
でも、『桐島、部活やめるってよ』に出てくるあの『高校生女子特有のグループ感』はすごい、共感できたし
何より演出がすごいなぁと思った。

一番感じたのは、橋本愛さん演じるかすみの一連の行動。
『ホント…私も女子だけど』といいながらも、結局グループを「めんどくさい」という言葉でかくして、
つきあっている事をかくしていたり、八方美人なところであったり(気つかいの延長線上)が
すごくリアリティがあってよかった。あんまりこういうキャラって描けないし、
役的に理解がないと難しいと思う。男の人は多分この意味わからないと思う。
(「さっぱりした女子だよねー」ってとらえてそう)

だから最後にビンタしたのしっくりこなかったなー。あれをきっかけにかすみはかわるのかな?
前田(神木くん)に触発されたととらえていいのかな…。


にしてもさ、「桐島をださない」とか「いくつかの視点から見せる」っていう演出で
あんな風に効果的に物事を見せられるんだなぁと。
多分大人になれば忘れてしまう「高校生の時の『部活』」や「高校女子の『グループ』」的なあの、絶対感
それを誰にでも伝わるように描くにはああいうエフェクトが大切だったのかな。私にはそんなことができるんか。

ちょっとした発想が、「日常」を面白くしてくれるし
「日々の中に『非日常』的な事は起きない」(そりゃ突然魔法使えるようになったり、ケロちゃんが現れたりしてくれたら良いと思うけど。)
その中で、見せ方をかえるだけであんなに「(たかが・でも彼らにとっては絶対的な)中心人物が部活をやめる」ってことが
あんな面白く描けるんだな と感じました。

あぁ、今度の弟子会で「なんで最後ヒロキが泣いたのか」「桐島に電話したのか」って話聞けるかな。
皆の意見が楽しみ。どんな視点で見たんだろう。

こんな風に私たちに「どう思う?」っていう答えのない映画見たの久々で楽しかったです。



女の子目線の映像とりたいな。常に思ってるけど

※好きだったシーン※
・前田がサッカーでスローインできず、他の男子がそれをしその後コートに手をたたきながらもどるシーン
・ミサンガをつけようとしてる所に前田が入ってくるシーン。(世界に入りすぎて一時停止してしまった。)
・沢島のサックスのシーン全般。とくに科学棟裏。音程まで低い。その後、音楽室に戻るシーン。
 演奏後のその後の決意の表情
・どのシーンか忘れたけど、前田の「うんうん」と人の話を聞くところ

《追記》
一点抜けてました。高橋優のエンド曲について。
主題歌が高橋優の「陽はまた昇る」だったんだけど、なんだか私は合ってない感じがすごいしてしまった、、。
映画終わり、エンドロールまでかっこよかったし、この曲のイントロもすっげぇかっこよかった…
のですが、歌詞が、せっかくここまで「直接的」なものをさけて、うっすら感じさせる部分、考えさせる部分がある面白い映画なのに、直接言い過ぎな気がした。