ぶろぐはぶろぐ。

安室奈美恵の『CAN YOU CELEBRATE? feat. 葉加瀬太郎」 (from BEST AL「Ballada」)』を聞きました。


私が人生で初めてライブに行ったのは多分、
1996年小学1年生の時。安室奈美恵こと、安室ちゃんのライブをお父さんに連れてってもらった。
あの時の小さく見えた、キラキラ光る安室ちゃんのこと、今でも覚えています。


何を隠そう、私はともかく『夜もヒッパレ』がめちゃくちゃ好きで、ともかく安室ちゃんが大好きだった。
小学2年生の時、転向する友達に、安室ちゃんの写真がプリントされたクリアファイルをプレゼントしたらしく、
高校生になりその友達に再会した時に、『あの時、ドン引きやった』と言われたお痛な経験だってある。


小学生にあがりたて、ともかくおませで大人になりたい私は
安室ちゃんのようになりたくて、お母さんにお願いしてパーマをあててもらったし、
カンゴールの帽子だって、迷彩柄のロングスカートだって祖父母にダダをこねて買ってもらった。
なんだったら、へそ出しだってした。(この辺の写真は全て燃やしたい。ブス極まりない。)
安室ちゃん特有の、あのうさぎの耳みたいな髪型だって真似たし、
オラウータン顔でおでこが広いことがひどくコンプレックスだったけど、
安室ちゃんがおでこを出す姿に憧れて、おでこも出した。
(今考えると、安室ちゃんのおかげで『おでこが広い』コンプレックスを解消出来た気がする。)


私にとって、安室ちゃんはともかく『神』で
すぐ泣き、ダダをこね、怒る私には、
あんな風にクールで大人がたくさんいる芸能界で輝きまくる安室ちゃんがともかく羨ましく、
『早くあんな大人になりたい!!』と思わせてくれた。


そもそも、こんなに安室ちゃんをすきにさせてくれたきっかけは、『夜もヒッパレ!』もそうだが、
シングルの『Chase the Chance』だなと思う。この曲聞いたことない人っているの?なんなの?悲しい。


滑舌が悪く『さしすせそ』がいえない私は、
ともかくラップの部分をどうやって上手に歌えるかそれだけを日々考え練習していた。
お父さんと一緒にお風呂入る度、歌詞に出てくる『協調性』だの『欲望』だの
「お父ちゃんこれどういう意味なん?」と質問責めにし、困らせた記憶がある。(当時私6歳)


実は最近この歌について思い出したことがあって、それはチームしゃちほこの『いいくらし』を聞いた時だ。
そう、歌詞に出てくるのだ!
いいくらしを聞いた瞬間、一発で「あ、『Chase the Chance』や。なにこれすごい」と震えた。
(ぜひ、皆さんも聞いてください。なおちゃんのラップ部分です)
15歳だった安室ちゃんは『Chase the Chance』で『いい子はいい子にしかなれないよ』と大人でクールな笑顔で歌ったが、
16歳のしゃちほこ・なおちゃんは『いい子はいい子でいてほしい』とアイドル全開の笑顔で歌ったのだ。震える。




思い出すな〜。
グレープフルーツが嫌いなのに、ミスティオばっか飲んでた事。
アムロちゃんの髪型をビデオに録画して、お母さんにしてもらった事。
ライブで背が小さくて見えない私を、ずっと膝の上に乗せて、見せてくれたお父さん。(ダメだよ)
『Don't wanna cry』の意味を聞いて、英語わからず困ってなんか逆ギレしたお父さん。
安室ちゃんがでた『カンニング大作戦』的な映画に憧れて、爪に油性ペンで文字を書いてお母さんに怒られた事もあったなぁ。


時は経つけど、19歳最後の週は、ずっと『SWEET 19 BLUES』を聞いてた。


こんな歌あの頃の安室ちゃんは歌ってたんだな、やっぱりすごいなと感じていた。
私はいつからかアムラーではなくなり、安室ちゃんを聞かなくなったけど、
私にとって安室ちゃんはいくつになっても『憧れ』なのです。



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興奮しすぎて前置きが長くなりました。
本題に入ります。

安室ちゃんがショートカットにして産休に入ることを発表した時、私はただただ悲しかった。寂しかったのだ。
紅白のトリで『CAN YOU CELEBRATE?』を歌った時、私はもう安室ちゃんに会えないんじゃないかなとすごく泣いた。



といっても、1年後安室ちゃんは華麗に復帰し、紅白歌合戦でまた『CAN YOU CELEBRATE?』を歌った。
安室ちゃんは全然変わってなかったし、ほんとに安室ちゃんはすごいなぁと感動してまた泣いた。



そして、2014年安室ちゃんはバラードのベストアルバムを出し、この歌をまた再レコーディングで歌ったのだ。






何かが違う。
すごく透き通る声だし、綺麗だし、見た目も相変わらずかわいいし。
しかしともかく何かが違うのだ。
私が大好きなかっこいい安室ちゃんではなかった。
なんだかちょっとショックだった…。

私にとって憧れだった安室ちゃん、いつからか路線がかわり聞かなくなってしまったけど、
それでも、この曲だけは変わらないものだと思っていた。
でも、やっぱり変わるのだ。

『いい曲は永遠に変わらない、消えない』だなんて言うけど、そんな事ないのかもしれない。
あの曲を歌った頃の安室ちゃんは、多分子供と大人の狭間で、恋をして、
すごくいろんな思いをもって歌ったんだろうなぁ。

別にいまが、恋愛もせう何も考えずに歌っているだなんて思わない。
ただ。もしかしたら、約20年立ち、守るべきものだったり、歌う気持ちだったりが変わったからかもしれない。


批判するつもりもないし、安室ちゃんが嫌いになることも、憧れじゃなくなることもない。
でも言いたいことは、
『歌っている時の気持ち』はその瞬間しか作り出せないんだなとともかく感じた。

私が憧れていた、19歳の頃の安室ちゃんはもうココにはいないのだ。






時代が変わるな。
止まってられないな、私も。いつまでもあの頃みたいに、お母さんに可愛い髪形をしてもらい、
英語の意味をお父さんに聞き、祖父母に服を買ってもらう時代は終わったのだ。


26歳になる。
もう少ししっかりしよう、もう少し頑張ろう、もうやる気だとかモチベーションが低いだとか言われたくない。
自分のために頑張ってるのだから、やらなきゃいけないことをともかく頑張るのだ。


今この瞬間にしか作れない作品があるんだなと、CAN YOU CELEBRATE? を聞いて改めて感じた。
10代のあのかっこ良くて仕方なかった安室ちゃんみたいに、私もかっこいい女になりたい。
もう泣きたくない!